木の家設計作法‐其の32【数寄屋の神髄-2】

数寄屋の「数寄」は「好き」の当て字で、
風流の道を極めようとしている当時の上流階級の人達が、
特に茶の湯を好むということから、「数寄屋」は茶室の別称でもありました。


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ゆえに数寄屋は簡素静寂の境地を重んじる茶人たちの精神性を反映した、
清楚で質素ながらも洗練された佇まいを価値があるものとしています。

また、客人へのもてなしの心や、四季を楽しむ遊び心などを表現した意匠や仕掛け、
庭との一体感を演出する造りなど、
数寄屋には茶室を原型にした建物ならばこその建主の「思い」や「意味」が盛り込まれています。

そんな一つ一つのしつらえや工夫に込めたものづくりへの
妥協なき「思い」が、私たちが最も学ぶべきところだと思います。


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