きれいな家のつくりかた【美しい軒-2】~木の家設計作法-其の456~

軒の重要性や役割はこれまでも述べましたので、

ここでは、外観上の軒についてもう少し述べたいと思います。

基本プランを考える時、または実施設計において高さ検討をする際には、

必ず軒の高さと出をしっかりと検討します。

そしてもう一つ考えていることは軒の高さのラインです。

なるべく高さの違う軒を少なくし、

高さを揃えられるところは揃えたいと思っています。

当然これは平面計画、断面計画とも密接に絡むことなので、簡単にはいきません。

時には何度も何度もスケッチを重ね、バランスの取れた合意点を見つける作業をします。


「舘山寺の長屋 初期スケッチ」

 

あくまでこれは外観上のことですので、あまり強引にそれを重視しすぎてしまうと、

内部の間取りや空間が崩れてしまう可能性もあるので注意が必要です。

 

そのような検討作業を経てできた軒は、何も考えないで間取り優先でできた

軒に比べて美しくなるのは言うまでもありません。

「なんかあの家いいね」というような見返り美人の家は、

そのような地道な作業の積み重ねがあって実現するものだと思います。

 

代表:袴田英保

 

「舘山寺の長屋」(寄棟の平屋・軒の高さが揃った家) 詳しくはこちら