半田市で木のリフォーム施工中【“ひと手間”の贈り物】~現場の風景-其の40~

現在、工事を行っている「みなもの家」のお母さまの家の改修工事は、減築の解体工事も終盤に差し掛かっています。

社員大工の長谷川のブログ『~職人からの目線 其の4~』でもご紹介させていただきましたが、→ブログはこちら

改修の1期工事において、これまで和室だった場所に床を張り、リビングとして、現在お母さまには、そちらで住んでいただいております。

ここまで大々的に壊して工事をしている中でも、愛着あるこの家に住んでいらっしゃるお母さまには頭が下がる思いです。

 

こちらは解体前の写真です。

解体中の現在の写真です。

下屋(1階部分だけの部分)にはキッチン、ダイニング、リビングがありましたが、すでに解体されました。

 

そんな作業をしている中で、現場監理を担当してくれている社員大工の長谷川が、このような状況でもこの家に

住み続けているお母さまが少しでも住みやすいようにと、ポストと階段をつくってくれました。


このポストは解体の時に出てきた廃材を使ってつくったとのことです。

花柄がなんとも言えず可愛らしいですね。

郵便のマークも長谷川が上手に描きました!

 

こちらの階段は同じく長谷川が現場に納入された木の下地材を使って作った階段です。

お母さまが今回造った駐車場から玄関に上がっていけるようにするための仮設の階段ですが、

綺麗なシルエットなので思わず写真に撮ってしまいました。

仮設にしては、もったいないくらいの格好良い階段だと思いませんか?

 

両方とも改修工事でご不憫にされているお母さまが少しでも安全に、

また少しでも生活しやすいように、という想いから作ったものです。

 

改修工事の際には、お客様から「住みながら改修して欲しい」と良く言われます。

住みながらの改修工事は、安全面や防犯面からとても難しいものですので、

お断りすることが多いのが現状だと思います。

しかしながら、ただやりにくいからとお断りするのではなく、まずはできることなら

その願いを叶えられるかどうかしっかりと検討した上で判断したいとも思っています。

 

今回の改修工事も設備や電気配線、ガス管の切り回しがあったり、壊した部分の

養生を迅速かつ丁寧に行ったりと、とても難しい工事が想定されましたが、

お客様の願いを叶えたいという思いから、住みながらの工事を請け負った次第です。

そんな思いを抱きながらの工事において、今回のポストも階段は、

私たちの住まい手に対する思いや気遣いから生まれた ”ひと手間”の贈り物だったと思います。