岡崎市の木の家工務店から 意外と身近な存在かも。モンドリアン展を見てきました!~スタッフのひとりごと-其の3~

先日(と言っても二ヶ月程前)、愛知県豊田市にある、豊田市美術館で開催されているモンドリアン展に行ってきました。

モンドリアンというのは人の名前です。ピート・モンドリアン(1872-1944)という20世紀を代表するオランダ人画家の一人であり、おそらく名前を知らなくても、「なんかこの絵見たことある」とか「中学生の時の美術の教科書に載ってた」ぐらい有名な方です(私は大学の授業で習うまで全く知りませんでした)。

そして、モンドリアン作品のなかで特に有名なものがコンポジションシリーズです!

上の画像は美術館の売店で売られており思わず買ってしまったモンドリアンの作品集。この作品集の表紙もそうですが、コンポジションシリーズというのは、純粋な〝線〟と〝面〟だけで構成された抽象絵画なんです。

黒い線がありその枠内に色のついた面があると言った構成になっており、モンドリアンさんは、その〝新しい造形(かたち)〟を世界に向けて発信しました。それを〝新造形主義〟と言い、今でも美術界に影響を与えています。

そんなモンドリアンさんですが、美術界だけでなく建築や家具、それに私たちの身の回りの物まで多くの影響を与えている方のうちの一人なんです。

この上の写真は椅子は家具デザイナーが造ったもので、左からレッドアンドブルーチェア、ジグザグチェアと言い、新造形主義の影響を色濃く受けています。

もっと身近なところでいうと、パソコンのデスクトップ画面のスタートボタンを押すと出てくるこの画面や、

パソコンのキーボード。

これも線があって、線の枠の中に面があるとも見て取れて、純粋で単純なかたちになっており、モンドリアンの影響を知らず知らずのうちに受けているのではないかなと思われます。

あまり縁が無いように思える西洋絵画ですが、モンドリアンの作品は、意外と私たちの身の回りに影響を与えているのかもしれません。そう考えると周りの身近な物の見方が変わったりしてワクワクしてきます!