居心地の良い木の家をつくる【居心地の良さ-2】~木の家設計作法‐其の283~

居心地の良さとは何か。
この漠然とした問いに対しての答えはたくさんあると思います。
今回は数ある答えのうち空間の包容力みたいなところを考えてみたいと思います。

空間の包容力…これもまた漠然とした答えですが、
私は、この包容力という感覚は、広さや高さから来る感覚は非常に大きいと思っています。


「舘山寺の長屋~5年後~」(居心地が良い家・完全分離型二世帯住宅) 詳しくはこちら

これは、大きすぎてもだめ、高すぎてもだめ。
まずはその場所でどのように過ごすかにより、ちょうど良い広さや高さは決まってきます。

私たちはそれを、理論的だけでなく、感覚的にその数値を決めていかなくてはなりません。

但し、単純にそれだけで良いかというとそうではなく、視線との関係性も大いにあります。
例えば、窓から視線が抜けていくことによる広さを感じる感覚だったり、または明るさや色、
素材から感じることによって、左右されるなど、様々な要素がありますので、私たち建築士は、
本当にたくさんのことを同時にイメージして、居心地の良さを提案しなくてはならない訳です。

「風光る平屋」(ガレージがある平屋・中庭を囲む平屋) 詳しくはこちら