岡崎市の工務店より 現代数寄屋を勉強してきました!!【松韻亭 近代数寄屋建築の魅力講演会】~ひとりごと-其の17~

昨日、浜松市の茶室「松韻亭」にて開催された、「近代数寄屋建築の魅力」 講演会に浜松のサン工房のみんなと出席してきました。

講演された方は、25年前に、この建物を実際に建築された東京江東区の水澤工務店さんの建築本部長さんです。

内容としては、まずモダンな数寄屋建築は吉田五十八さんなどの建築家によってどのようにして設計され、
そして水澤工務店さんのようなつくり手によりどのようにしてつくられてきたかというような、近代数寄屋建築の
成り立ちや魅力のお話しがあり、その後は松韻亭が実際どのようにつくられたかのご紹介がありました。

松韻亭の設計は建築家の谷口吉生さんです。豊田市美術館や京都国立博物館を設計された方です。
この方のお父様も建築家で、谷口吉郎さんという方ですが、村野藤吾さん、吉田五十八さんとならび、
近代数寄屋建築3大巨匠と言われています。

水澤工務店の建築本部長の川嶋さんのお話しは、現代数寄屋をつくっている私たちにとってもとても参考になりました。
私たちも同じく余分な線を消すことや、なるべく細くみせるように工夫をしているつもりでしたが、
建築家の谷口吉生さんや水澤工務店さんのこだわりとものづくりのエネルギーは私たちをはるかに上回っていると感じ、
もっと頑張らなければと思えるものでした。

そして松韻亭という建物に関しても、私もこれまで何度か松韻亭には来た事がありましたが、こんなにじっくりと
見させていただいたことはありませんでしたので、今回は細かい部分までこだわった設計や施工のもとでつくられた
素晴らしい建物を拝見でき、本当に勉強になりました。
この体験を生かし、今後も妥協しないものづくりに励んでいきたいと思います。