日進市、三好市で和モダンな木の家をお考えの方へ 【日本の「窓」は、「間戸」】~木の家設計作法-其の427~

窓は本来、壁や屋根に空けられた穴のことで、この概念は西洋のものです。

 

石やレンガを組積した壁を基礎構造とした西洋建築では、

 

壁に穴を空けることは工法的に難しく、大きなテーマでした。

 

その点日本の伝統的家屋の構造である架構式の木造では

 

構造的に柱と柱の間を壁や建具で埋めていくので、

 

窓を空けるのではなく、むしろ空いているところをふさぐことてによって窓ができました。

 

ですから、日本に「マド」という言葉が輸入されたとき、それに相当するものがなく、

 

柱と柱の間(マ)に設けられた戸(ト)という意味でか「間戸」と名付けられたそうです。

 

 

名古屋市で和モダンな木の家/サン工房岡崎スタジオ

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また日本は温暖な島国であるために、外敵から身を守る必要がなく、

 

自然と一体化して暮らすという考え方や、

 

夏の暑さや湿気対策のために、垣根を外壁と捉え、

 

内壁はできるだけふさがない、開放的な造りが良いとされてきました。

 

現代の家はただ開放的につくれば良いわけではありません。

 

いやむしろ断熱性や気密性のためには「間戸」の役割は大きく変わろうとしています。

 

しかし、私たちは「日本の家をつくる」と標榜している以上、

 

もう一度「間戸」の役割を見つめ、性能と機能、

 

そしてそれ以上の魅力が共存する「マド」をこれからも考えていきたいと思います。

 

サン工房・スタジオ

代表:袴田英保

 

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