木の家設計作法‐24【歳月を味方にする家】

新築時の真新しさは歳月とともに徐々に失われ劣化していきます。
いわゆる「経年劣化」です。

しかし失われていくものだけでなく、加わっていくものもあります。
それは、住み続けることによる味わいや愛着です。
日々の暮らしや、人との交流が積み重ねられて思いが染み込んでいきます。

こうした変化は「経年劣化」ではなく、
新しい価値が加わっていくという意味で「経年優化」とも言えると思います。

私たちは従来から、建築するすべての家が、時が経っても色褪せることなく、
むしろ時とともに「経年優化」することを願い、
そのために欠かせない前提として「丈夫で長持ちする家」をつくっています。

今は私たちが全棟認定を受けている長期優良住宅の制度などは、
そのような永く住める家に対して、国が価値を認める制度ですが、
社会全体においても、「経年優化」する家が求められているのだと思います。

歳月とともに価値が深まっていく。家も人もそうありたいものです。

「薄明りの家」(平屋・土間・薪ストーブのある家) 詳しくはこちら