心に響く家とは?【家が待っている。】木の家設計作法-其の196

秋の夕暮れは物悲しい。
それまで元気にボールを蹴っていたのに、黄昏時を迎えると、急に我が家が恋しくなる。
近隣の家からは、美味しそうな夕飯の匂い。
それぞれの家庭の温もりが、いっそう物悲しさを誘う。
家路を急ぐ。あの角を曲がれば、うちが見えてくる。
「おかえり」台所から、いつもと変わらぬ母の声。
ああ帰ってきた。この安堵感、幸福感。

秋の夕暮れは物悲しい。
それは大人になった今も変わらない。
我が家のあたたかさが身に染みることを大人の私は知っている。

さあ帰ろう。今日も我が家が待っている。


「舘山寺の長屋」(方形の平屋・土間のある家) 詳しくはこちら