代表ブログ設計作法
2026/08/15
【風の設計】~木の家設計作法‐其の578~「高気密・高断熱の時代だからこそ「夏を旨とすべし」
鎌倉時代、吉田兼好は『徒然草』の中で「家の作りやうは、夏を旨とすべし」と言いました。
現代の日本の住まいは、高い断熱性能や気密性能を備えた家が主流です。熱損失を抑えることは、省エネはもちろん、ご家族が健康に暮らすためにも欠かせない大切な要素だと私たちも考えています。
とはいえ、私たちが理想とする現代の「日本の家」にも、やはりこの「夏を旨とすべし」という思想が必要なのではないでしょうか。

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地域に吹く「風」を読み込む
例えば、岡崎市をはじめとする西三河地区では、季節によって吹く風の方角が大きく変わります。
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4月〜9月(春〜夏): 南の方角から心地よい風が吹く
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10月〜3月(秋〜冬): 北の方角から澄んだ風が吹く
夏の涼しさを肌で感じていただくためには、特にこの「南風」をどのように室内へ呼び込むかが鍵となります。夏の早朝や夕暮れ時など、外気がスッと優しくなる時間帯の涼しさを届けるため、窓の位置や高さ、風の抜け道を細かく設計に落とし込みます。
性能と自然の恵みをかけあわせる
私たちは、現代に求められる高い断熱・気密性能をしっかりと確保したうえで、風を取り込む開口部の位置や、日差しを遮る深い軒(のき)の出にこだわり抜きます。
エアコンなどの機械設備だけに頼りきるのではなく、自然の風や陰影の心地よさを活かす。そんな、夏を快適に過ごせる現代の「日本の家づくり」を目指しています。
サン工房・スタジオ代表:袴田英保

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