注文住宅の設計で大事なこと【まずは大きな視点で。】~木の家設計作法-其の376~
家の設計は敷地というキャンバスに絵を描き進めていくような作業です。
絵を習ったり、本格的に描いたことがある方は分かると思いますが、
絵を描く時、最初に行う作業は、まずは薄くおおらかに線を描きながら構図を考えることだと思います。
主として描きたいものをどこに配置するか、背景とのバランスはどうか、絵の全体像を考えながら、
キャンパスという画面に何度も描いたり消したりしながら、最初は薄い線で描き始め、少しずつ濃い線にしながら、
描きたい絵を描き進めていくでしょう。
家の設計においても最初に行う配置計画の際は絵を描く時ともまったく同じ様な作業を進めていきます。
「彩雲の家ゾーニングスケッチ」
このような家の設計の最初に行う作業は、まず空から見ているような俯瞰的に大きな視点に立って見ることがとても大事です。
いきなり間取りや部屋の大きさなど細かいところから検討するようでは、決して良い発想は生まれてきません。
あたまの中を一度空っぽにして、真っ新な敷地に思い浮かぶ形を描いていくことで、その敷地に合った、
お施主さんが真に求めるものの形が浮かんでくるのだと思います。
まずは大きな視点で。
代表:袴田英保
「彩雲の家模型」
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