【環境を作る責務】~職人からの目線 其の24~
こんにちは。
次世代の職人探しに、目を光らせている長谷川です。
大工が、家づくりに欠かせないのが大工道具です。
昔はのこぎりや玄能(トンカチ)などの手道具のみでしたが、今は電動工具がほとんどで
道具も進化しています。
そのおかげで建築スピードも上がり、工期を短縮し、生産性も上がっています。
もちろん安全性も高くなり、大きなケガも減っています。
その反面、色々な道具が増えて、道具に掛ける金額も上がり、ある職人さんは『大工道具を買うために仕事しているみたい』とぼやいていました。
さらに多くの道具を常に持ち運ぶために、ハイエースやキャラバンに乗る方が多いです。
道具にも車にもお金がかかり、作業場の管理料もかかります。
しかも必ず毎日仕事があるわけでもなく、工期に追われ、現場が終わった後に約束された未来はありません。
だから若い大工が少なく、育てる環境もなくなっている状況です。
そんな現状を打開すべく
サン工房本社では、社員大工を採用し、大工技術の伝承と共に、構造材加工場を建設し
育成環境も整えています。
今、60代、50代の頑張っている職人さんたちが引退した後の、職人不足と技量不足に備えていかなければ、お施主様との一生の付き合いが困難になります。
家を建てて終わりではなく、そこから暮らしをサポートしていくことが工務店の責務だと思うからです。