幸漆の家・幸然の家

こうしつのいえ・こうぜんのいえ
間口約6m、奥行き約50mとい細長い敷地に建てた完全分離型の二世帯住宅です。ここは、代々受け継がれてきた来歴ある土地で、築百数十年の蔵をはじめ、住居、事務所、工場が1列に立ち並んでいました。親世帯が暮らす「幸漆の家」では、愛着ある蔵の記憶と趣を留めるべく、牛梁や天秤梁として使われていた材や、蔵戸、床板、箱階段などを熟達した大工や家具職、製材業者などの匠の技で再生し、往時の面影を残しています。一方、子世帯の「幸然の家」は、シックでナチュラルな北欧テイストの内装デザインを取り入れ、洗練された大人の雰囲気を漂わせています。また建物形状は、親世帯棟と子世帯棟が東西につながった連棟タイプですが、プライバシーの確保を重視し、あえて共用スペースは設けず、電気、ガス、などのインフラ設備に関しても世帯別としています。いわば、それぞれの世帯のライフスタイルを尊重した、感覚としては燐居や近居に近い、大人どうしの二世帯住宅といえるでしょう。