代表ブログ設計作法
2026/10/24
愛知県の建築士としての提言【小さな家の豊かな暮らし】~木の家設計作法‐其の568~
かつて日本の住まいは、欧州から「ウサギ小屋」と形容され、日本人自身もどこか自嘲ぎみにそう呼んでいた時代がありました。
では、小さな家での暮らしは、本当に豊かではないのでしょうか。

私たちは、決してそうは思いません。 良い家の価値を決めるのは「広さ」の大きさではなく、「質」の高さにあると考えるからです。
住まいづくりには、どうしても予算という限られた枠組みがあります。その中で「広さを優先するのか」、それとも「質を高めるのか」という選択肢が生まれます。
もし迷われたなら、私たちは「質を高めること」をお勧めしています。
無駄のないコンパクトな間取りをご提案できれば、その分、丈夫で長持ちする本物の素材を選んだり、健やかに過ごすための高断熱化に予算を充てたりすることができます。あるいは、毎日の暮らしを心地よく彩る造作家具を設えることもできるでしょう。
豊かさの基準は人それぞれですが、私たちが目指すのは、単なる数字上の広さではありません。 たとえ坪数が小さくとも、空間の工夫によって「広々と快適に感じられること」、そして住む人の感覚や感性に優しく響く「質の高さを届けること」を、大切に設計しています。
サン工房・スタジオ代表:袴田英保

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