魅力ある和の空間づくり【つながりのある仕切りかた】~木の家設計作法-其の357~
広さには限りがあります。
その限りある広さの中で、部屋を仕切っていけばいくほど、家は狭く感じてしまいます。
とはいえ、仕切りたいというご要望があるにも関わらず、何も仕切らずにひとつの空間にしておくわけにはいきません。
そんな時、なるべく狭く感じずに空間を仕切る方法として、私たちは造り付けの格子で仕切ったり、格子の引戸を設置します。
「想蘊の家」(耐震改修リノベーション・大規模改修) 詳しくはこちら
格子は、壁で仕切るのとは違い、格子の合間から向こう側が少し垣間見れたりすることで、気配や空間の奥行きを感じることができます。
また室内空間における目を引くデザイン上のポイントにもなります。
「うたう坂の家」(大きな格子戸がある家・ピアノがある家) 詳しくはこちら
このようにつながりを感じながら仕切ることができる格子などのしつらえを取り入れることで、これからも魅力ある空間づくりを行っていければと思います。
代表 袴田英保