木の家の設計のしごと【良い設計とは】~木の家設計作法-其の403~
良い設計の仕事とは、
計算では出てこない人間の生活の動きを察したり、
そこでの感じ方まで見越して決めていくことだと思います。
まずは大きさ、高さ、空間、明るさなどが常に頭の中に思い浮かべながら、
そこに「住まい手」の動作や感じ方まで投影できるかどうか。
単に間取りや大きさ、高さを決めるだけではなく、
その先に見えるものまで設計することが良い設計の仕事だと思っています。
その為に私たちは、空間のイメージ力を鍛えることが大事なだけでなく、
人の生活の細かいところまで観察したり興味を持つことで、人の営みも識らなくてはなりません。
なかなかこの点に関してどのようにスキルをUPしていけるのか、私にも良くわかりませんが、
経験だけでなくどれだけいろんな事象に対して自分のことのように疑似体験をする努力をすることは大事なことかと思います。
人によっては本を読むことで、自分の幅を広げるでしょうし、
ある人は建築以外の趣味嗜好により、感性を磨くことでしょう。
そんな偉そうなことを言っている私もまだまだ全然足りておりませんので
これからも良い設計の仕事ができるように努力を怠らない様にしていきたいと思います。
「月こよひの家提案時スケッチ」