【大事な軒の高さ】~木の家設計作法-其の398~
日本の家らしさを考えた時、ひとつの大きなポイントとして挙げられるのが、軒の高さではないでしょうか。
茶室や京都などの町家においては、軒先の高さはかかなり抑えられていて、手を伸ばしせば届く高さにあります。
そのような軒の高さによって、軒先に優しさのようなものを感じ、親近感や入りたくなる感覚を覚えるのではないでしょうか。
または日本人が感覚的に持っている「日本の家らしさ」も感じるのではないかと思います。
「一竿風月の家」(瓦の大屋根の家・ウッドデザイン賞2020受賞) 詳しくはこちら
流石に現代の住宅の仕様ですと、床下の点検も必要ですので、なかなかそこまで低くすることはできませんが、
そこは矩計図などで、なるべく綿密に検討することで、機能も満たしつつ、できる限り軒先を上手に下げた趣のある家の設計をしたいと思っています。
代表:袴田英保
「山嶺露の家」(現代数寄屋の家・ウッドデザイン賞2018受賞) 詳しくはこちら