【ここに何故。】~スタッフのひとりごと-其の112~
こんにちは。
最近はほんとに現場に行くことが多くなり、
やれることも少しずつ増えてきている和出です。
愛知県稲沢市【和敬静寂の家】では、
プラスターボード(PB)が張られ始めました。
このブログ以外でもPBのことはお話しさせていただいておりますが、
今回は少し違うPBの使い方をご紹介させていただきます。
基本的に和紙や塗壁、クロス等を張るときの下地材としてPBは用います。
そのため、仕上の下地として使われるのが一般的になってきます。
しかし、仕上材の下地として使われるだけで無く、
PBには別の使い方があります。
それが、このような使い方↑。
PBが壁に張られている写真がありますが、
そのPBの下には天井下地である野縁(のぶち)が施工されております。
と言うことは、
野縁の下に仕上材が来るので、野縁の上というのは
天井裏になります。
そのため、この位置のPBは基本的に仕上のための下地材では無いということが分かります。
では何故、
この場所にPBを持ってきたのか。
それには延焼ラインと言う言葉が絡んできます。
延焼とは火事が起きたとき、
他の建物へ燃え広がることで、
延焼ラインとは燃え広がるであろうエリアを示す言葉です。
図面を見ると
延焼ラインの線が書かれているのですが、
その線の効果範囲内は火が燃え広がる可能性があるので
対策をしなければいけません。
その対策の一つとして、
PBを用います。
PBは耐火性や防火性に優れた石膏ボードで、
石膏とは硫酸カルシウムを主成分とした鉱物になりますので
燃え辛い素材になります。
そのため、
このPBを用いて防火対策をします。
そのためのPBでした。
仕上の下地材としても、また防火対策にも用いられるPBは優秀な材料と言えます。