【2つの芯】~新米設計士のひとりごと-其の4~
こんにちは。
席に座れず電車で立っていると、
だんだんバランスがとれるようになってくる和出(わで)です。
バランスというと、
サン工房の家もバランスがとれる家を設計しています。
今回は建物の重さと強さのバランス、
【偏心率】について、お話しできたらと思います。
まず建物には2つの芯があります。
地震が起きると家は大なり小なり回転するのですが、
この現象は2つの芯によって起こってきます。
その2つの芯が、
建物の重さの中心になってくる“重心”。
建物の剛性(固い部分)の中心の“剛心”。
この2つです。
何故、地震が起きたとき建物が回転するかというと、
建物の固い部分“剛心”を軸にして、
重さの中心“重心”が動くためです。
剛心は耐力壁など、
がっちりと固く固定されている部分が集まった中心に位置します。
固定されているのでこの位置が動くことはありません。
しかし重心は、建物の平面上の重たい部分。
固定されていないので地震が起こると動いてしまいます。
その結果、
剛心を軸にして建物の重心が回転しまうということが起こります。
この回転の大きさを数値にしたものを【偏心率(へんしんりつ)】と言います。
偏心率は回転する度合いが大きいほど数値も大きくなります。
そのため、偏心率は少ない方がよく、
そちらの方が地震にも強いと言えます。
そして、サン工房では設計する段階で、
偏心率のことも考えております。
建築基準法上、
偏心率をいくつ以内で抑えないといけないというのがありますが、
私たちは建築基準法上の、半分の数値で設計段階から考えて、
丈夫な家をつくっています。
そのような現場が現在、
愛知県豊明市【悠悠閑閑の家】で見ることが出来ます。
サン工房がどのような家づくりをしているのかご興味ございましたら是非ご連絡ください。
私どもがご案内させていただきます!
ご興味ありましたらこちらから!