木の家の設計で気をつけること【高さを決める】~木の家設計作法-其の397~
室内の高さの設定は、慎重に行います。
まずは住まい手がその部屋でどのように過ごすかから考えます。
そして実施設計の一番最初に矩計図による綿密な高さ検討を必ず行います。
そこでは㎜単位で床や天井、部材の高さを決めていきます。
「行雲流水の家矩計スケッチ」
和室のように座ったり寝転がったりすることが多く、
それが4畳半のように、少し小さめの部屋であれば、天井はあえて少し低めに設定することあります。
「行雲流水の家和室」(二世帯住宅・現代数寄屋の家) 詳しくはこちら
逆に開放感を味わいたい広めのリビング空間の場合は天井の高さは高めに設定したりします。
「行雲流水の家リビング」(二世帯住宅・現代数寄屋の家) 詳しくはこちら
高さの設定は居心地の良い空間づくりにはとても大事な検討事項です。
私たちは、住まい手の要望、過ごし方、空間の広さとのバランスなどの要素を頭に入れながら、
空間ごとに丁度良い高さ追求し、居心地の良い空間づくりをしっかりと進めていきたいと思っています。
代表:袴田英保