木の家設計の鉄則【風景を取り込む】~木の家設計作法-其の380~
私達は設計を始める前に必ず敷地に立ってじっくりと周囲を観察します。
時には隣地を、時には景色を、遠くに見えるものから近くのものまで、ありとあらゆるものを見て、頭にインプットします。
一見、何も無いように見えても、よく見れば隣の家の樹木だったり、
遠くの景色が見えることもありますので、しっかりと観察することが大事です。
「行雲流水の家」(既存の庭をリフォームした家・大開口のある家) 詳しくはこちら
また家の実際の床の高さは地面より60センチ程度上がります。
二階になれば4m近い高さから外を眺めることになります。
なかなか4mの高さから見ることはできませんが、1階の床高さや、脚立などに上ってなるべく二階の高さに近いところから
観察することなんかも大事かと思います。
そのような敷地周囲の環境の観察から、何か取り入れたいものを見つけることができれば、
それをヒントに、または主軸に設計を進めていくことができます。
このように、まず風景を取り込むことを検討をすることは、潤いのある生活を育む家をつくることにつながると思います。
代表:袴田英保
「なごみの家」(増築リフォームの家・土間と薪ストーブがある家) 詳しくはこちら