憧れの平屋【家から家を見る】~木の家設計作法-其の360~
家の中から家を見るとなんだか安心感とともに、ワクワクする感じがするのは私だけでしょうか。
なぜそう感じるのかと考えてみると、もしかしたらこれも日本人のDNAなのかな、とも思ってしまいます。
日本の建築や和風住宅の源流ともいえる平安時代から中世における建築様式の寝殿造りや、
そこから進化した数寄屋造りにおいても、
平面的に空間がつながり、縦方向より横方向というように、
地に広がっていくような建築物が多くつくられました。
厳島神社 広島 寝殿造り
八勝館 名古屋 堀口捨己
もしかしたら私はそのような建築への憧憬から、
家の中から家が見えるときにワクワクするような感覚を覚えるのかもしれません。
皆さんはどうですか。
平屋のコートハウスなどに憧れる人が多いのもそのようなきっとそのような感覚なのでしょう。
「季憶をつつむ家」 詳しくはこちら
家から家が見える・・・
なかなかそのような家を設計できる機会は少ないのかもしれませんが、
もし、敷地に少し余裕があるのであれば、中庭などを造りながら、
家から家が見える平屋を計画してみてはいかがでしょうか。
「和敬静寂の家」 稲沢市 5月着工
代表 袴田英保