岡崎市の木の家工務店の設計としての間取り提案【ダイニングという茶の間】~木の家設計作法‐其の303~
家の中での典型的な幸福のシーンといえば、すぐに思い浮かぶのは、リビングでの「一家団欒」だと思います。
しかし、実際の暮らしを思い起こして見ると、日本の多くの家庭の団欒は、ダイニングルームでの食卓から始まって、
ほとんど、食卓、またはその周辺で行われているのではと思います。
「うたう坂の家」(ダイイングが中心の家・大きな格子の戸がある家) 詳しくはこちら
現在のダイニングはリビングの機能も併せ持った、言うなればファミリールームであり、その多様性という点においては、形を変えた茶の間であるとも言えます。
この「茶の間」という微笑ましい言葉から感じる温もりや濃密な人間関係は、今の時代の家づくりにおいて大切なキーワードであると思います。
ダイニングという茶の間を家の中心に据えて、ひとつの部屋で仕切るのではなく、茶の間からほうぼうが見渡せる。そんな緩やかな空間設計は、豊かな「家の時間」をつくるひとつの有効な方法ではないかと思います。
「燈灯の家」(中庭がある家・猫と暮らす家) 詳しくはこちら