ワタシの家ⅱ

わたしのいえⅱ
昭和五十年代、ワタシとお母様親子がこの池田の地の平屋の一軒屋に居を構えました。お母様はワタシが幼い頃から昼も夜も休みなく働き、ワタシは一人さみしくこの家にいることが多かったことを思い出します。そしてワタシが成長し学生になった頃からは、なぜかこの家には友人などが集まることが多く、食事会や飲み会で楽しい会話がいつも響きわたっていました。ひとりさみしく過ごした幼少時代、やさしいお母様と暮らした家、友人達と楽しんだ家・・・・思い出のたくさん詰まったこの家が最初の【ワタシの家】だと思います。
そして平成二十七年になり、この【ワタシの家ⅰ】は取り壊されました。冬は寒く夏は暑くて湿気が溜まりやすいこの家は現代ではすっかり住みにくい家になってしまっていたからです。さすがに取り壊す時は少し悲しかったけど、それはすぐ新しい家への期待へと変わり、新しい家、言わば【ワタシの家ⅱ】の設計図を見ては期待に胸を膨らませました。
上棟は平成二十七年八月五日に行いました。とてもとても暑い日で作業は大変でしたが、無事に棟上げも終え、家の形になったことが本当にうれしくて家族や友人とも一緒に喜びました。それから数か月の間、大工さんを中心に職人達が丁寧に作業して結果、平成二十八年二月十二日に真新しい【ワタシの家ⅱ】が完成しました。