設計作法

Design

私たちの設計作法

家づくりにおいて考えなくてはならないことはたくさんあります。機能性を考慮した間取りや、居心地の良さ、格好良く綺麗に見える外観等々。私たちはそんな家づくりにおいての大きな主眼のひとつとして以前から「日本の家をつくる」、「丈夫で長持ちする家」を標榜し、設計または施工をしてきました。なぜなら、いくら間取りや見た目が良くても、そこに安心して住み継ぐことができるような性能をそなえなければ、意味が無いと考えていたからです。平成18年に施行された「住生活基本法」に基づき、平成21年に「長期優良住宅促進法」が施行されました。私達は当初よりこの法律に基づき、より一層安心で快適に暮らせる家づくりを目指し、長期優良住宅の仕様を満たした家づくりに取組み、現在では全棟長期優良住宅の認定を取っております。

住宅設計への思い

「家族が家族らしく」過ごすということは、常に家族の気配を感じ家族を思いながら過ごすということだと思います。私たちは、いたずらにリビングなど各部屋の広さや豊かさにこだわるのではなく、「想いに応える空間」「日々が息づく場所」を育みたいと思うのです。遠い日のささやかな場所にも目を向け、これからを生きる住まいに生かしていきたい。より充実した家族との生活の場の記憶=「場面」をつくることができるような環境や空間を持った住宅を作ることが私たちに課された使命だと思っています。

場所の声を聴く

お客様の新居に対するご要望を詳細にお伺いした上で、まずはその敷地にじっくり立ちます。そして近隣の家並みや、周囲の風景、風や光や音を含め、その場所をじっくりと時間をかけて観察します。するとぼんやりと住まい手のご家族のあたたかな家のイメージが浮かんできます。
家の配置や間取りを決めるゾーニングという作業に取り掛かるにあたり、私たちはこの最初のイメージを大切にしたいと常に思っています。なぜならその場所が教えてくれた、つまり「場所の声」を設計のテーマのひとつの源泉とし、それを練り上げしっかりとしたコンセプトを捉えて設計した家は芯の通ったいい家になると信じているからです。

紙からはじまる家づくり

〜家づくりは「紙」に描くこと
からはじまります〜

お客様のご希望は、間取りや外観デザインをはじめ、工費に関することなど、まさに多種多様です。そこでまず、住まい手が思い描く暮らしをしっかりとお伺いし、頭に浮かんでくる家族の「暮らしの場面」をスケッチでラフに「紙」に描いてみます(ゾーニング)。そしてそれを実現する為の家のかたちを何度も試行錯誤しながら、手描きで「紙」にまとめ、間取りやデザインを含めたプランとしてご提案します。するとこれまで、住まい手が頭の中だけでおぼろげに思っていたことが、具体的に紙の上にひとつの形として表現されることで、はっきりとイメージができるようになります。その後は住まい手の想いを大切にしながら、少しずつ、細かく、そして具体的に詳細図や施工図という形で「紙」に描いていくことで、住まい手と設計者、そして職人まで共通の思いのもと、家づくりを進めていけるようになります。

光と風を取り入れる

家づくりで大切にしていることのひとつに、「なるべく自然の光や風を取り入れ、快適健康に過ごす」という考え方があります。昨今、家は仕様や設備または性能値などで計られることが多く、確かに以前よりは快適になっていますが、その一方で、日本の家がずっと培ってきた良い部分を失っているようにも思えます。深い軒や簾で日射を調整したり、風の抜け道をつくって夏涼しく過ごせるようにしたりと、夏と冬で建具を入れ替えたりと古来の日本の家には、四季の変化に対応する様々な工夫がなされていました。
私たちは、この様なかつての「日本の家」の日本の気候に即した様々な工夫に習い、まずは設計の段階で仕様や設備に頼らず自然の光や風を取り入れることで快適に過ごせる環境づくりを考えたいと思います。その上で住まい手の要望に応じてより快適に過ごしていただける設備や仕様をしっかりと検討したいと思います。

家のプロポーション

プロポーションの意味は、割合、比率、正しい関係、均衡、釣り合い、調和などです。住宅の内部に関して言えば、各部屋の大きさのバランスがいい家が、プロポーションがいい家ということになります。大きい家には大きいなりの、小さい家には小さいなりの部屋の大きさがあります。また家のプロポーションは大きさという観点だけでなく、各部屋の縦横のプロポーションや、建物と庭のプロポーション、外観の縦横のプロポーション、さらには隣戸や街並みとのプロポーションなど、さまざまな視点から考える必要があります。私たちは住まいの設計にあたり、ご要望をしっかりとお伺いしたうえで、あらゆる角度からバランスがとれた美しいプロポーションを持った家を目指し、何度もスケッチを描くことで熟考と工夫を重ね尽くします。

つなぎ目が生む豊かさ

日本の家の造りや独特の空間も、日本人特有の美意識や暮らし方も、そもそもは日本の気候風土に由来します。室内と室外の間に、縁側や土間、庇下などといった「つなぎ目」となる中間的空間があることだと言われています。屋内とも言えるし、屋外とも言える、そんな曖昧な空間は視覚的に日本人の美意識にあっているだけでなく、ご近所の人とのちょうどいい歓談の場となるなど、あるべき日本の暮らし方にも適しています。

庭の設計

住まい手にとって庭の役割は子供の遊び場や類焼の防止、またそこに樹木が植えられている場合は、日除けや防風など、さまざまなものがありますが、心理的な効果という点では、なんといっても人の心を癒すことでしょう。ではなぜ庭は癒し効果を持っているのでしょうか。それは、花や樹木が、「生き物」だからです。そして「生き物」とは「時間と共に変化するもの」であり、「うつりゆく自然の象徴」とも言えます。もともと日本人は、自然と共に生きることを善としてきましたし、家の構造も大きな窓(開口部)を設けることで、自然と一体となった暮らしを常にしてきました。私たちは、家の中からの見え方や樹木への光の当たり方、樹種による樹影の違いなど、庭の表情を形成する要素を徹底して検討し、住まい手の心により響く庭を設計しています。

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