2021.10.18(月)

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豊田市で木造住宅をお考えの方へ 日本の慣習や文化から家づくりを考える【季節を柔軟に捉えた日本文化】~木の家設計作法‐其の307~

自然に対して抵抗したり、堅固に身を守ろうとした西洋文化に比べ、日本の文化は、自然に従ったり、
柔軟に対応したのが日本文化です。特に高温多湿な日本の夏に対して、それは顕著に現れています。

日本の伝統的な建具で簾戸(すど)というものがあります。
ごく簡単に言うと簾(すだれ)をはめ込んだ建具のことで、別に夏障子とも呼ばれています。

「続・歴史が生きる家」(多世帯住宅・平屋)

衣類の衣替えと同様、六月になると障子や襖(ふすま)のかわりに取り替えて、暮らしを夏向きに整えます。
簾が強い光を遮ってくれるため、室内は涼しく、簾の隙間から入る風はゆるやかに吹き抜け、
目にもすがすがしい風情が一層涼しさを感じさせてくれます。

中から外の景色は見えますが、外から室内は見えません。採光と通風を確保し、プライバシーも守ることができます。
このように簾戸は、夏の暑さと上手に付き合う知恵と、日本人ならではの情緒を感じる、世界に誇れる日本の伝統文化です。

私たちは今、どちらかというと、季節に対して抵抗する文化になりつつあるのでは?と思います。

簾戸の文化のように、季節を受け入れることを忘れないで、現代の「日本の家」をつくっていきたいと思っています。

「光を温く家」(増築して住む二世帯住宅・建具を工夫した家)

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