木の家の設計事務所としての考え方【アプローチは気持ちの通り道】~木の家設計作法‐其の280~
敷地の外から家の玄関まで続く通路をアプローチと言います。
外から家の中へ人を導く大切な空間です。
そこは単に通路という物理的な面だけでなく、
通る人の心持ちにも影響を与える精神的な意味も持っています。
「暖音の家」(風が抜ける家・大屋根の家)詳しくはこちら
お寺や神社の参道や茶室に続く露地がまさにアプローチであることを考えれば、その役割がよくわかります。
私たちは、家族が家へ帰って来た時に緊張を解く場だったり、
お客様が他者の私的空間に入る前に心の準備が行われる場としてのアプローチについて、
その役割をしっかり認識し、「曲げる」「ずらず」「止める」など様々な工夫を施し、
機能を高めながら、趣も創出しています。
「サン工房建築資料館」 詳しくはこちら