木の家の設計で大事にしていること【場所の声を聴く】~木の家設計作法-其の382~
設計を始めるとき、
住まい手の要望をお伺いした上で、まずはその敷地にじっくりと立ちます。
そして近隣の家並み、周囲の風景、風や光や音を含め敷地に立ってその場所をじっくりと時間をかけて観察します。
すると、ぼんやりとそのご家族のあたたかな家のイメージが浮かんできます。
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家の配置や間取りを決めるゾーニングという作業に取り掛かるにあたり、
私たちはこの最初のイメージを大切にしたいと常に思っています。
なぜならその場所が教えてくれた、つまり「場所の声」を設計のテーマの元とし、それを練り上げ、
しっかりとしたコンセプトを捉えて設計した家は芯の通ったいい家になると信じているからです。
設計作業においては、もちろん細やかなところにも細心の注意を払いながら進めていくわけですが、
やはり最初は、敷地と向き合うことで生まれたイメージや着想を大切にし、
大きな主眼をもって設計をはじめたいと思っています。
代表:袴田英保
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