岡崎市の木の家工務店から 【中山道妻籠宿建築研修 part1】~スタッフのひとりごと-其の32~
皆さん、突然ですが妻籠宿ってご存じですか?
興味のある方は、~スタッフのひとりごと~ではなく、スタッフではない、~ひとりごと-其の18~をご覧いただけたらと思います。~ひとりごと-其の18~で詳しく説明してくださっているので私はサラッとだけご説明させていただきます。
まず江戸時代に遡るのですが、当時、徳川家康さんが江戸の日本橋から京都の三条大橋までを結ぶ道を整備しました。それがよく耳にすると思います、五街道と呼ばれる内の1つである中山道という道になります。
その中山道には全部で69箇所もの宿場がありました。そして妻籠塾というのは江戸から数えて49番目にあった宿場になるそうです。現在は長野県木曽郡南木曽町にあり当時の状態が今もあまり変わること無く、現在は観光地のような場所となっております。
そんな妻籠塾に今回社長と2人でプチ研修旅行をしてきました。
まず妻籠塾の駐車場を降りると周りが山々で囲まれており緑豊かな場所で心地よい印象を受けました。
周りの民家も宿場に合わせてなのか、お家の素材感やかたち、ざっくりと雰囲気が似ており統一された場所になっておりました。
妻籠宿に入ると道を挟んで両側に建物がずらりと並んでいました。
建物同士は似ていたのですが、実際には少しずつ違うところがあり建物一つ一つに個性がありました。ただ全体的に引いて見ると同じかたちの建物がずらずらっと並んでいて統一感があるようにも見えました。これは素材や屋根の向き、建物配置などポイントでの統一性があるのでちょっとずつ建物の個性が出ていても全体的に統一されているように見えるのではないかなと思いました。
そして今回私は、この場所の細かな工夫の仕方に興味を引かれました。
例えばここ(↑)、側溝なのですが、わざわざ石を側溝の幅に合わせてかたちを整えてはめ込んでいます。写真下の方を見ますと木をはめ込んでいる場所もありますが、石は木よりも加工が難しいと思いますので石をあえて使っているというところにこだわりを感じました。また、これは後付けなのかもしれませんが、石だけで無く場所によっては木をはめ込んだりしているのも緩急が出来、単調にならないため私は良いなと思いました。
建物でいうと、左側の白い建物に興味を引かれました。
この建物ですが、壁のちょうど真ん中あたりに水切りのような線があります。なんでこんな線があるのか考えていたのですが、壁面の大きなこの建物が、必要以上に大きな壁に見られないようにあえて線を入れたのでは無いかという考えに行き着きました。線が無いと何の変哲も無い大きな一面の壁になってしまい、必要以上に大きく見えてしまいます。妻籠宿にある建物はそこまで大きなサイズではないのでこの建物もそれに近い大きさに見せたかったのでは無いかと考えました。
全く違う理由でこの横線を付けられたかもしれませんのであくまで自身の考えをお話しさせていただきました。もしこの線を付けている理由をご存じの方がいらっしゃいましたら、サン工房スタジオのインスタなので教えていただけるとありがたいです!
まだ載せたい事もありますが、長くなりすぎると思うので次回にまた妻籠宿Part.2を載せさせていただきます。