【小さな家のつくりかた】~木の家設計作法-其の477~
小さな家を設計する際には、なるべくシンプルな形で考えたほうが良いのではと思います。
そのうえで限られたスペースを効率的に活用し、快適で機能的な住空間をつくることが重要です。
以下は魅力的な小さな家を設計するための設計手法のいくつかです。
①オープンプラン
なるべく細かい間仕切りをつくらないように、または壁を取り払うことで、広がりを感じることができる空間をつくります。
②多目的な家具を設置する
折り畳み式のテーブルやベッド、多機能な家具を使用することでスペースを有効活用する
③収納の工夫をする
壁や床下、階段下など通常は無駄になりがちなスペースを収納として有効活用します。
④垂直方向の利用
天井の高さを活かしてロフトや2段ベッドを設け、床面積を節約する。
⑤大きな開口部で庭つつなげる
家の中の広さだけでなく、大きな開口部で庭とつなげることで広く感じることができる
⑥色を素材の選択
色や素材をたくさん使うのではなく、なるべくまとめることで、シンプルな空間になり、広く感じることができる。
⑦回遊動線を意識する
行き止まりの動線を極力なくし、回遊性を持った動線を意識することで広く感じることができる。
以上小さな家のつくりかたのコツは、構造や形をシンプルにし、あれもこれもと詰め込む設計というよりも、
必要なものだけの引き算をしたような設計をすると言ったらいいでしょうか。
そうすることで、フレキシブルな空間が生まれ、小さいながらも、住まい手によって住みこなすことができる
大らかな家ができるのかもしれません。
代表:袴田英保
「ワタシの家ⅱ」(シンプルな切り妻屋根の平屋)