2024.07.23(火)

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坪単価って何?初めて家を建てる人が知っておきたい家づくりのお金の話~スタッフのひとりごと-其の166~

岡崎市で高性能な和モダンの家/サン工房スタジオ

そもそも坪単価とは何か?

坪単価とは1坪あたりの建築費とされ、ハウスメーカー、工務店によって金額が異なることから一般的に家を建てる・購入される際の指標とされているものののひとつです。
坪単価の坪とはなにか?というと、日本で奈良時代頃から使われている面積を表す単位のひとつです。
具体的には1.82m×1.82m=3.3㎡(小数点以下切り捨て)を1坪として、現在でも敷地の広さや建物の面積を表す単位として使われています。

そして坪単価とは
家の値段÷面積(坪)で算出される「単価」のことです。

単純明快な様で、住宅会社を選ぶ際に自分たちの予算の中でどこを選ぶか検討する際には注意点もありますので解説したいと思います。

目次

  1. 「坪数」がどこまで含まれているか分かりにくい問題
  2. 家の値段、高い安いだけで比較できない問題
  3. 会社を維持するための広告宣伝費は適切か問題
  4. 坪単価はあくまで目安

「坪数」がどこまで含まれているか分かりにくい問題

たとえば、吹抜けのある建物は延べ床面積が少なくなります。ベランダも一部を除き床面積に算入されません。しかしこれらの部位も含めて「坪数」にすると、家の値段から割る坪数が増える為、あら不思議。

同じ仕様の同じ建物だとしても坪単価が安く表記できてしまうのです。

実際に工事をする施工面積で算出している会社もあれば、確認申請で用いる延べ床面積で算出する会社もあります。

 

さらにややこしいのは、同じ床面積で同じ仕様、素材の建物だったとしても

①1階の床面積が大きく2階の床面積が小さい家

②1階2階とも同じ大きさの面積の家

この2つだと1階の床面積が大きい分、基礎や屋根、外壁面積に違いが生じ①のほうが坪単価は高くなります。

 

よく比較基準として使用される「坪単価」ですが、算出するための計算方法には決まりがないうえに、各住宅会社によって「なにが、どこまで含まれているか」が実は分かりにくいのです。

 

家の値段、高い安いだけで比較できない問題

家の坪単価について、住宅会社によってなぜ高いのか安いのか考えたことはありますでしょうか。

当然家に使う素材や設備、仕様が異なれば、家の値段も変わります。

たとえば、おなじ耐震等級3、断熱等級6の家だとしても、

構造体の材料はなにを使われているか、基礎に使われている鉄筋やコンクリートの量など目視出来ない部位に何がどのくらい使われているか。

屋根外壁、床や天井、壁に使用する目視で確認できる部位に使用される素材はどんなものか。

水回り設備もメーカーの既製品か造作キッチンや在来浴室で作る場合でも金額は異なりますね。

 

また素材自体にもグレードがありますから、珪藻土、無垢床が標準仕様の坪単価とあっても、

自然素材のもののみで構成された珪藻土OR樹脂分の多い珪藻土、

一枚板の無垢材(巾や厚みや等級でも値段変わる)OR表面に薄い無垢材を貼り合わせた複合フローリング

どちらを使用しているのか、具体的に内容を知らないと比較しようにもできません。

ぱっと見て同じような仕様、素材をなら、安い方を選べばよいというものでもないのです。

 

会社を維持するための広告宣伝費は適切か問題

一般的に会社が大きくなればなるほど、会社を維持するために広告宣伝、営業費用などがかかります。

ハウスメーカーが高額とされる理由として、数年ごとに豪華なモデルハウスを建築し、テレビCMやラジオ、新聞などあらゆるメディアで宣伝広告を行い、

全国各地に多くの営業マンを配置するため、人件費も膨らみ営業費用が家の値段に転嫁されていることがあげられます。

広告宣伝費の相場は、住宅会社や工務店の規模で異なり、大手企業の広告宣伝費の相場は売上の4%程度と考えられています。

ただ、会社が大きいからこそ、大量発注で単価を下げることや、システマチックに工事を進めることで工期を短くすることができる利点もあります。

その点でいうと、中小企業である地域にある工務店は広告宣伝費をかけられない分、素材にこだわった家づくりができること、工期は半年から8カ月ほどかかりますが大工職人がていねいに家づくりをするという点が大手ハウスメーカーとの違いになります。

 

坪単価はあくまで目安

 

実際「家の値段・建物本体価格」とは、なにをどこまで含む価格でしょうか。

会社によっては、付帯工事、照明器具やエアコン、カーテン、家具などの住むために必要な費用が別途工事になっていることもあり、どの程度まで工事範囲に含み建物本体価格含んでいるのかは、実際に「総額でどのくらいかかるのか」話を聞いてみないことにはわかりません。

とくに仮設工事、給排水工事、ガス配管接続工事などの、住むために必要な付帯工事が含まれているのか、把握できていると安心ですね。

サン工房スタジオでは「経験豊富な設計士がなんでも答える、木の家づくり相談会」として8/3,4に相談会も開催予定です。

ご興味のある方は、お気軽なお気持ちでお問い合わせください。

 

スタッフ:佐々木

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