【集まる場所をつくる】~木の家設計作法-其の542~
家族が集まる場所をつくってあげることは、ある意味家づくりにおいて、最も大事なことかもしれません。
それはリビングでもいいですし、ダイニングでもいいでしょう。
別にリビングやダイニングだけに限らず、もしかしたら吹き抜け上のスタディコーナーでも良いのかもしれません。
場所がどこでないといけないわけでもなく、集まれる何か象徴的なものがそこにあればいいのではないでしょうか。
例えば、庭が見れる大きな窓があるダイニングだったり、家族がゆったり座れるダイニングテーブルだったり。
家族の視線や意識が惹きつけられる何かさえあれば、そこに自然と集まり、会話が生まれるのではないかと思います。
「家族が集まる場所をつくる」という言葉には、空間づくり以上に「人の心をつなぐ」意味が込められています。
「家族が集まる場」づくり 設計において心掛けること
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リビング中心の設計:キッチンや庭と緩やかにつながる場とすることで自然と家族が集まります。
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囲む・寄る・つながる:ダイニングテーブル・中庭などの家族で囲むくつろぎの場をつくります。
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素材のぬくもり:木や左官、和紙など自然素材を使い、五感で心地よさを感じられる場所をつくります。
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家族の成長に合わせて変化する空間:可変性のある間取りや、共有と個のバランスを考慮します。
「家族が集まる場所をつくる」
家は、ただ暮らすための箱ではなく、人の絆を育む“場”です。
私たちは、光・風・素材を通して、人が自然に集まりたくなる居場所をデザインします。
サン工房・スタジオ代表:袴田英保
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