【違いを生む】~職人からの目線 其の19~
こんにちは。
開催中の現場見学会で、来場してくださったお客様が、サン工房のこだわりを理解して頂けたときが、嬉しく、やりがいを感じている長谷川です。
今回は、愛知県豊明市の現場からの紹介です。
現在、床材の施工が終わり巾木の取り付けに入っています。
まず巾木とは…
床と壁の堺の見切り材で隙間を隠し、掃除機などが当たってしまっても壁を守られる役割があります。
そんなどこにでもある巾木に、サン工房では他とは違う思考を凝らしています。
写真は、巾木を取り付けて壁下地(プラスターボード)まで仮付けしました。
溝を付いて、そこへ壁の下地材が入ります。
ほとんど壁の中に入ってしまい、見える部分はほんの少しです。
なぜ、そのような方法をとるのか
1つは見えない部分を使い、上からビスで固定することで、床との隙間をなるべく無くすことができます。
さらに床との境に小さい溝を付くことで、長い年月の無垢材の収縮で、隙間が生じても目立たないようにしています。
ちなみに一般的な巾木は壁ができてからボンドと極細の釘(ピン)で固定します。
床の若干の不陸まではカバーすることは難しいです。
サン工房では無垢の床材を使用されることが多く、無垢材の特徴を理解し、デメリットを解消するための方法です。
2つめは照明が付くとよくわかりますが、上から光が当たると床との境に付いた溝が影となり黒い1本のラインとなり、部屋の雰囲気を変化させます。
施工性と意匠性の2つの意味を持たせた、巾木となっています。
なかなか住んでいても気付かないですが、見切り1本にも意味を持たせ、その積み重ねがサン工房の家づくりの雰囲気を出しています。
今後も現場の工事を進めながら、サン工房のこだわりポイントを紹介していきたいと思います。
実際に御覧になりたい方は、現場施工見学会へぜひお越し下さい。お待ちしています。