2024.12.21(土)

  • 設計作法

【良い家の条件】~木の家設計作法-其の494~

良い家の基準はそれぞれ違います。

ある人は地震に対しての性能が良い家だといい、ある人は断熱性能が良い家だといいます。

またある人は耐久性が良い家だと言う人もいるでしょう。

つまり家に対する考え方やライフスタイルによって変わると言って良いと思います。

 

ここでは良い家の条件の一般的なものを挙げてみたいと思います。

1.家の間取りと広さ

・家族構成に合う間取り:部屋数やリビングスペースの広さが適切である。

・収納スペース:クローゼットや収納が十分かどうか。

・将来の拡張性:家族が増えたり、リモートワークのスペースが必要になる場合などが想定できている。

 

2.建物の性能とデザイン

・耐震性:耐震性がしっかり担保されている。(耐震等級3など)

・断熱性と気密性:省エネで快適な室内環境を保てる。(断熱性能等級5以上など)

・内装・外装のデザイン:自分の好みや生活スタイルに合うデザインがなされている。

 

3.採光と通風

・日当たり:窓の向きや周囲の建物の影響を考慮されている。または季節ごとの日照を考慮した軒の出がしっかり考えられている。

・風通し:窓の配置や間取りが通気に適している。

 

4.コストパフォーマンス

・購入価格・賃料:将来の生活を圧迫しない程度に検討した予算内で建てることができる。

・維持費:光熱費や修繕費、固定資産税などのコストが生活を圧迫しない。

・ランニングコスト:エコ住宅や設備による省エネ効果によりランニングコストが軽減されている。

 

5.周囲との調和

・隣人や地域コミュニティ:地域における人間関係が良好で円滑。

・景観:風景や街並みに溶け込んだ家。

 

6.将来性

・資産価値:将来的に売却や貸し出しを考える場合、価値が落ちにくいかどうか。(長期優良住宅)

 

7.プライバシーと安全性

・プライバシー確保:隣家や通行人からの視線を遮る工夫がしっかりなされている。

・セキュリティ:防犯設備などでや安心に暮らせる家

 

いかがでしょうか。

上記は一般的に考えられる良い家の条件を挙げてみました。

これらの条件は人や状況によって優先順位が変わります。

自身や家族のライフスタイルを考えながら家を計画することが大切だと思います。

 

私は、良い家はその家に込められた生活を豊かにする魅力が絶対的に必要だと思っています。

例えば庭の緑や風景の見え方、太陽の光の入り方など住む人の感性に訴えかけるものです。

その為に設計力を磨き、少しでも魅力ある家をご提案できるよう努力を怠らないようにしたいと思います。

 

サン工房・スタジオ代表:袴田英保

 

岡崎市で高性能な和モダンの木の家/サン工房岡崎スタジオ「行雲流水の家」(大屋根の家・庭を改修した家) 詳しくはこちら

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