【回遊性を持たせる】~木の家設計作法-其の526 ~
できることなら、行き止まりの間取りではなく、回れる動線にできないかを常に考えます。
何故ならその方が使い勝手が良くなったり、家が広く感じるからです。
そして何よりも回れるほうが、楽しく生活できるのではと思います。
ただし、単純に回遊性だけを考えると、無駄な空間をつくってしまうことになりかねませんので、そこは注意が必要です。
無理なく回れる間取り。
そんな間取りを考えることができたときは、とてもわくわくします。
ではここからは回遊動線のメリットを考えてみたいと思います。
回遊動線のメリット
1. 家事の効率がアップする
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キッチン〜洗面所〜物干し場などが回遊できると、移動距離が短くなり、家事のストレスが減ります。
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たとえば料理しながら洗濯機を回し、洗濯物を干しに行く流れがスムーズになります。
2. 混雑しにくい
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家族が同時に動いても、回り道ができるので渋滞しにくくなります。
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朝の支度や帰宅時など、人が集中する時間帯でもスムーズに移動できます。
3. 空間に広がりが感じられる
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行き止まりがないため、閉塞感がなく、視線が抜けて開放的に感じます。
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特にコンパクトな家でも広く感じる工夫になります。
4. 楽しく動き回れる
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家の中をぐるぐる回れるのは楽しく感じます。
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子供にとっても魅力的な遊び場になるでしょう。
間取りでお悩みの方は是非一度、回遊動線を検討してみてはいかがでしょうか。
サン工房・スタジオ代表:袴田英保
「舘山寺の長屋~5年後~」(回遊性のある間取り・寄棟の平屋) 詳しくはこちら