【乱尺】~新米設計士のひとりごと-其の29~
こんにちは。
最近ナビを見ずとも稲沢市にあります【和敬静寂の家】に迎えるようになった和出です。
そんな、【和敬静寂の家】では先日から床の仕上材を張り始めました。
床はナラの無垢材。
ナラ材は、落葉広葉樹で堅木になります。
同じ堅木で言うとオークやタモがナラの仲間になります。
逆に堅木でない床材として使われる物で言いますと、
ヒノキやスギになります。
堅木の特徴としてはその名の通り固いので傷が付きづらく、
また木が裂けることもあまりありません。
そのため長持ちさせるために家具に用いることもあります。
そのようなナラ材を今回、
〝乱尺〟と言う並べ方で大工が丁寧に張り付けていきます。
〝乱尺〟とは、一定の長さに並べるのでは無く、
不揃いの長さの材を封揃いに並べていくことを言います。
このようにバラバラの長さの材を用意し、
それをランダムに張りつけていきます。
バラバラに貼り合わせていくのでなかなか大変な作業になります。
私が現場に伺ったとき大工がどのように貼り合わせるか悩んでいました。(笑)
そんな、乱尺の一番の特徴としては、
自然な雰囲気が出ることです。
やはり並べ方が整えられていない分、
計算されていないような自然な雰囲気が出てきます。
カジュアルな場所や畏まった場所で無い場合、
乱尺の雰囲気にして見るのも良いのでは無いかなと個人的には思います。