【くつろぎの創出】~木の家設計作法-其の498~
家でくつろぎたいと思うのは、皆さんの共通のご要望だと思います。
くつろぐ場といえば、主にリビングやダイニングを思い浮かべると思いますが、
特にそれだけにこだわる必要はないと思っています。
柔らかい光が差し込んで、心地よい風が入るような場所や、
きれいな景色や庭が見れる窓やなど、
ちょっとしたスペースに座り心地の良い椅子などを置けば、
そこがとっておきのくつろぎの場所になることもあります。
ではここからはくつろぎの場の設計においての具体的なポイントについて述べたいと思います。
それぞれをバランス良く配慮すると効果的です。
1.レイアウトと家具配置
・開放感のある配置: 家具の配置を工夫し、部屋にはある程度ゆとりを持たせることで、リラックスしやすい空間を作れます。
・適切な家具の選定: 部屋の大きさや雰囲気に合った家具を選ぶことで、圧迫感を減らし、快適さを向上させます。
2.カラーコーディネート
・落ち着いた色合い: ポイントで色の濃い家具を入れることは効果的ですが、
基本は単色のアースカラーなど、心を穏やかにする色を取り入れると、リラックス効果が高まります。
3.照明
・間接照明の活用: 間接照明など直接光ではなく、間接光など柔らかな光を取り入れることで、温かみのある雰囲気を演出できます。
4.素材感
・ふわふわ・もこもこ素材: クッションやラグに柔らかな素材を選ぶと、触感からくつろぎを感じられます。
5.自然の要素
・観葉植物の配置: 可能な限り部屋に植物を置くことで、自然の癒し効果を取り入れられます。
・窓からの光、風を取り入れる:季節が良い時は積極的に窓から光や風を取り入れることで心地よさを感じることができます。
・窓からの景色:窓から遠くの景色や庭の自然を見ることができるように設計することで毎日の生活が潤います。
6.整理整頓
・こまめな掃除: 清潔で整った空間は、心地よさを高めます。
これらのポイントを取り入れることで、よりくつろげる空間を作ることができます。
私たちはこのようなポイントを頭に入れながら、家族の日々の暮らしをイメージし、
家での毎日の生活が少しでもくつろげるものになるように設計をしていきたいと思います。
サン工房・スタジオ代表:袴田英保
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