祝!空調設計講座卒業. . . そして!
今年1月から始まった空調設計講座。
【一般社団法人 ミライの住宅】 主催で開催された、
第9回目を数える工務店の技術者向けの空調講座は、
空調の基礎の基礎から設計までを習得する全10回の講座でした。
参加した工務店は空調まで勉強しようと思うくらいだから、
かなり意識が高い工務店の16人。
それもほとんど社長。
今回は浜松開催でしたので、参加したのは静岡~浜松、愛知のツワモノたちでした。
これまでどちらかというと意匠デザインが得意な私は、機械や化学や物理的な空調という分野に対し、
それほど興味がなく、どちらかというと少々苦手な分野でした。
そんな私が、社員に、空調を勉強すればもっと設計の幅を広げられますよ!という言葉につられ、
また昨今の空調や換気という分野が社会に要求されているという焦りから、
この際勉強してみようかと、全10回という回数に怯えながらも意を決して申し込んだのが去年の暮のこと。
それから、半年、6月21日に最後の講座(発表会)も終わり、何とか無事に卒業することができました。
毎回講師の森さん、林さんからいじめともいえるような宿題が山ほど出され、
講義においては毎回100ページにわたる講義を半日以上かけて聞くという、
勉強から遠ざかっていた私のような年代からはかなり大変なもので
みんなについて行けるかどうかとても心配でしたが、
講師の森さん、林さんの本当にわかりやすいく一生懸命な講義と、
まじめで、家づくりに対して前向きな本当に良い仲間たち、
そして講義のあとの楽しい飲み会のおかげで何とか乗り越えられた気がします。
最後の発表はそれぞれの実物件で空調の設計をするというものでしたが、
私は10月豊田市で着工する「花朝月夕の家」という物件で発表させていただきました。
こんな感じで横に広がった大人が住む家でしたので、それぞれの部屋で間歇運転をするエアコン計画をしました。
床下エアコンや小屋裏エアコンを駆使した計画でもなくオーソドックスな計画でしたので、
発表があるまで卒業できるのかとても心配でした💦
が、なんと…
卒業証書をいただけただけでなく、「空調設計賞」という賞までいただくことができました!!
私は正直、卒業できるかどうか心配していたくらいなので、
まさか賞までいただけるとは夢にも思っておりませんでした。
あとで講師の林さんに「何で賞をいただけたのか」と聞いたところ、
細かいところまでしっかり検討し、快適に暮らせるように設計されていたから、と言われました。
そして、「住まい手さんが快適に暮らせるような空調設計をすることがまず第一で、
変わったことをしたからといってそれが快適でなければ空調設計としては失敗」
ということを聞き、とても腑に落ちた気がしたと同時に、これからの設計においても、
その言葉を胸に刻みながら設計しようと思いました。
そして、今回何より良かったことは、家づくりに本当に前向きでまじめな仲間たちに出会えたことです。
ある意味ライバルでもある彼らたちですが、いつも刺激を与えあう良い同志でもあると思います。
これからも、今回勉強したことを活かし、仲間たちに負けないような良い家づくりを目指して
設計や施工に邁進したいと思います。
代表:袴田英保(設計士)