2025.06.07(土)

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【家の中で非日常をつくる】~木の家設計作法-其の518~

旅行はなぜ楽しいのでしょうか。

私は、普段見たり感じることができない体験をすることにより、生まれる感動があるからだと思います。

ではそのような感動をもう少し身近に感じられるようになったらどうでしょうか。

ちょっとした工夫で非日常を感じることができれば、生活が潤ったり、楽しくなったりすることでしょう。

今回はそんな非日常を愉しむ工夫をいくつか挙げてみたいと思います。

 

「家の中に非日常をつくる」

日常の空間にちょっとした工夫や演出を加えることにより味わえる特別な体験のアイデアをいくつかご紹介したいと思います。

空間の演出で非日常感を演出する

  • 間接照明の活用:ライトの位置や色を変えるだけで、空間の雰囲気はガラリと変わります。電球による照明やキャンドルなんかも良いですね。

  • 非日常空間の場所をつくる:例えば和室に置き床の板をおいて一輪挿しを飾るなど「和モダンの茶室風」の場所をつくる

  • 布やカーテンで仕切る:天井からの布やカーテンで仕切ることで一気に雰囲気が変わります。


五感を刺激する工夫

  • 音楽:ボサノバ、クラシック、シネマサウンドトラックなど、空間に合う音楽を流す。

  • 香り:アロマキャンドルやお香で、旅先のホテルやスパを連想させる香りを演出。


特別な過ごし方を設ける

  • 映画館的演出:暗くしてプロジェクターを使い、ポップコーンを用意すれば立派な“ホームシネマ”。

  • おこもりスペース:スマホを置いて1日中読書・ヨガ・瞑想など、自分を癒す時間を過ごす。

  • ホームカフェやバーの開店:お気に入りの器やグラスを用意して、自宅で「カフェ店主」や「バーテンダー」になりきる。


日常をほんの少し工夫することで、心がリフレッシュされ、創造性も高まります。

「非日常」は遠くに行かなくても、自分で演出できるものです。

家を建てる際にもそんな非日常を味わう演出を想定して、バーベキューがしやすいように外流しを設けたり、

プロジェクターによる大画面で映画を愉しめるような壁を設けたりしておくのも良いかもしれませんね。

サン工房・スタジオ

代表:袴田英保


「無明の家」(露天風呂がある家・現代和風の家)

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