建築好きにも堪らない! 豊田市美術館・豊田市博物館に行ってきました!! / サン工房・スタジオ
スタッフの佐々木が豊田市美術館のモネ展に行ってきたと聞き、豊田市にも現場がある私たちにとって、身近な美術館でもあるので、私も是非早く行きたいと思い、先日行ってまいりました。
モネ展はとてもたくさんの人が来場されてました。
モネの絵画はこれまでもいくつかの美術館で見てきましたが、今回はこれまでも見たことが無い作品もあったり、モネという画家の人生をより深く知ることができとても面白かったです。
絵画を一通り見た後、この度、美術館の隣にできたと聞いた豊田市博物館へ足を向けました。
この建物はなんと今や世界的建築家となられた坂茂さんの設計です。
木のフレームでできた軽快な屋根をこれまた木で組んだ軽快な柱で支えるとても美しい建築です。
博物館では「古代エジプト展」を開催しており、興味をそそられましたが、今回はモネをみた後でかつこんなに素晴らしい建築も見れたのでまた次回にしました。
そして私はいつもここに来るとその全体のロケーション(庭園)と建物に魅了されます。
豊田市美術館は建築家谷口吉生さんの設計です。
残念ながら昨年12月にお亡くなりになってしまいました。
いつものように隣接する谷口吉生さん設計の茶室「童子苑」にも足を運びました。
いつ来ても美しくきれいな建物です。
約6年前、こちらに訪れ、この建物の雰囲気や屋根の形にインスピレーションを受けて「行雲流水の家」を設計したのを思い出します。
今回、新しい発見もありました。
豊田市博物館が出来た敷地の西隣になんと茅葺きの民家が移築されていました。
看板には むかしの家 「旧平岩家住宅」と書いてありました。
そして中にも自由に入ることができました。
この日は外は36度くらいある猛暑でしたが、茅葺の中はたぶん29度くらいでとても涼しく感じました。
茅葺きの断熱性と軒が低くて深く、そしてしっかり風が通る設計によりかなり涼しく感じました。
あらためて昔の日本の家の良さを知ると同時に屋根の断熱の大事さと軒の深さや低さによる日射遮蔽の大事さを感じました。
そしてそれらをしっかり設計すれば、こんなに日射が強く湿気があっても風をしっかり抜いてあげれば涼しいということを改めて知り、窓が無いほうが良いという最近の巷の流行り的な設計も断熱性、軒の出とともに再度しっかり検証したいなと思わせてくれました。
豊田市美術館、豊田市博物館は絵画などを見るだけでなく、谷口吉生さん、板茂さんという世界的建築家の建物もじっくり見れてかつ日本の民家まで体験できる建築好きにもたまらない場所です。
是非近くまで来たら寄ってください!!
サン工房・スタジオ代表:袴田英保