空間を彩る照明

杉材で仕上げた照明台座と傾斜天井の納まりが美しいダイニング|サン工房スタジオ 萌の家
これからお家を立てられる方の興味関心の高いもののひとつが、照明選び。
ダイニングなど普段家族がくつろぎ、生活する上で滞在時間のながい部屋、
よく目に触れる場所に設置する照明は、お気に入りのものや長い年月が経ったときに「あじわい」や「彩り」になるもの、
逆にシンプルな空間になじむ存在感を消した「ひかえめ」な照明を選ばれることもあります。
先日、お引渡し後のお家で採用されたダイニングのペンダント照明は建築家/中村好文による「PERA」という照明です。
杉の勾配天井に、珪藻土の壁、桧の床で仕上げられた素朴でありながら心地よい空間に、さりげない明かりをともす照明。
名前「PERA」の由来はイタリア語で「洋梨」の意味。ふんわりひろがった丸い形がとても愛らしいです。

杉板の勾配天井にやわらかく灯る、中村好文デザインの「PERA」照明。
天井が高い場合には、高さ調整が自由に変えることのできるペンダントバランサーをつけることもありますが、
萌の家はあえて天井高をぐっと抑えた設計になっていますので、本体のみの設置をしました。
ダイニングテーブルの高さ、空間と照明の大きさとバランス、まぶしくないかどうかを検証し、ペンダントのコード長さを決めています。
取付面が勾配天井なので、このようなペンダント照明を設置するときには、照明が傾いてしまう恐れがありました。
ですので、大工さんに天井材となじむ杉材で照明台座をつくってもらい、美しい配置で仕上げることができました。
7/5-6の萌の家の見学会では、ぜひ家の中に散りばめられた大工さんのつくる「小物」もぜひご覧ください。
ササキ