【物価高】～職人からの目線　其の５９～

こんにちは。

職人の家に生まれ、職人として生きてきた長谷川です。

いよいよ、大工道具も大幅値上げしてきました。
この値上げラッシュで職人さん達は苦しい日々を送っています。

左官屋さんは塗る材料自体が値上げ。
電気屋さんは電線が値上がり、電線は銅ですから値上げ幅が１番高いです。
他にも、塗装屋さん、板金屋さんなど実際に現場で施工する人達の資材が上がり続けています。
それなのに、値上がらない工事金額。

大手メーカーや工務店は、お客さんから仕事をもらえなくなるのを恐れて、職人に対して値上げできていないところがほとんどです。

元請けからは工事金の値下げ、資材屋からは値上げという間に挟まれ仕事をもらえるように渋々請け負っている実情。
残った金額が職人としての技術料となりますが、求められるのは高品質と迫る工期。
職人には更に厳しい時代となってきました。

その中で、次の担い手を育てることはできません。
職人不足には、色々な背景がありますが、職人の給料が上がらない事が大きな原因だと感じています。

私に出来ることは、職人としての価値を高め、それを発信し、実際に家を作っている職人さん達が満足できるようにし、お施主さん達にも理解して家づくりをしてもらいたい。

ただ右から左へ物を売る商人が潤う時代は終わります。
誰にも真似できない技術を持った職人さんが潤うよう、サン工房・スタジオの社員大工として使命感を持って、毎日、現場での作業に取り組んでいきたいです。