【快適な現場】~現場の風景-其の51~
現在、稲沢市で施工中の「和敬静寂の家」はとても快適な現場です。
なぜなら、先日の~新米設計士にひとりごと-其の23~でもご紹介させていただきましたが、セルローズファイバー断熱を施したからです。
今回の吹き付け作業は、合計4日間かけて、断熱材を屋根面と壁面にしっかり吹き付けました。
吹き付け量は基本的に1㎥あたり55㎏となっていますが、今回は最終的に約1割弱多めに吹き付けていただきました。
不織布にパンパンになるまでしっかりと吹きつけ作業をしてくらた担当業者さん、そして職人さん、遅い時間までの作業本当にありがとうございました。
おかげで現場の状態でもその涼しさと静かさがわかるくらい快適になりました。
私も吹き付け作業をした次の日実際体感いたしました。
1日仕事をしながら現場におりましたが、とても静かで気持ちよく事務所にいる時と同じくらい仕事がはかどってしまいました。
よく真夏の現場でこのセルローズファイバーの断熱施工をすると、
作業をしている大工さんからは、「とても涼しくて本当に仕事しやすい」とか「現場が静かでとても良い」という言葉をいただきます。
質量があり綿状に砕かれているセルローズファイバー断熱材は、断熱性能のみならず音の吸収という点でも優れています。
また熱容量も高いので、熱の伝わり方が遅く、結露が非常に起こりにくいと言われています。
実際、非定常計算とおいう結露計算と時間軸を組み合わせた結露計算ソフトで検証した結果では夏型結露や冬型結露が非常に起こりにくいという結果も出ています。
そんな優れものの断熱材は、専門業者さんにしっかりと作業していただくことでより性能が発揮されます。
今回はしっかりと吹き付けの量まで私たちで管理させていただきましたが、通常はそこまでしなくても、断熱を入れる不織布がパンパンになるまでしっかりと作業してくれます。そんな安心感もこの断熱材を施工する良いところですね。
「和敬静寂の家」は来年4月にお引渡しをさせていただく長丁場の現場です。
これからは徐々に寒くなっていきますが、気密施工もしっかりと行っておりますので、大きな木製サッシの開口部から光が差し込めば、今度はとても暖かく、作業しやすい現場になることでしょう。
代表:袴田英保