【始まりのとき】~職人からの目線 其の28~
こんにちは。
墨付け作業が始まり、頭がフル回転中の長谷川です。
岐阜県可児市『行雲流水の家』完成見学会が先日、行われて来場された方、行けなくても掲載写真を見ていただけた方、心が落ち着く空間づくりの雰囲気が伝わりましたでしょうか?
こちらの家は職人としては難しい構造の組み方で担当した大工さんの刻み技術の高さで実現した建物です。
その刻み作業を始めるにあたって、やらなくてはいけないのが図板を書くこと
設計された図面をもとに梁の組み方を書いて、墨付けしているときにも必要な情報を書いています。
図板があることで確認できるので間違いをなくし、さらに書くことで頭の中に構造のイメージが出来上がります。
この図板の書き方は大工各々違います。
他の大工の図板を見て、工夫されているものがあると真似したりして、間違いをなくすようにしています。
より良い図板を書くことで、『行雲流水の家』のような難しい組み方であっても実現可能となるのです。
今回の三重県桑名市の物件も悩みどころが多いですが、図板と頭を使って、解決していきます。