岡崎市の木の家工務店から【基礎ベース打設!PART2】~スタッフのひとりごと-其の42~
こんにちは
今日は久しぶりに雨ですね
事務所にいると雨のポトポトという音がわずかに聞こえてきて落ち着きます。
前回お話しさせていただいた
コンクリート品質検査と打設の仕方についてお話していこうと思います。
まずコンクリートの品質検査についてお話しさせていただきます。
こちらは(↓)コンクリートの品質を調べる、空気量を量る検査を行っております。
専門の方が来てくださって、コンクリートの状態を調べてくれております。
空気量について簡潔にお話ししますと、
空気量が多いと、コンクリートの強度が落ちてしまったり、乾燥して収縮してしまったりします。
しかし少なすぎてもコンクリート打設時にスムーズに工事が出来にくくなるのでおよそ何%前後の空気量と設定されていたりします。
そのため適正なパーセンテージかその場で調べてくれています。
もう一つコンクリートの品質を確かめる試験でよく見られるのがこれ(↑)です。スランプ試験と言います。
これは固まる前のコンクリート(生コンクリート)の流動性を調べるための物です。
(流動性とは固定せずに流れて動くこと)
生コンクリート(生コン)を、スランプコーンと呼ばれる大きいコップのような物に入れ、
スポッと抜き、抜く前と抜いた後の差を調べます。
その差のスランプ値を調べます。
コンクリートにはワーカビリティとコンクリート強度が関係してきます。
ワーカビリティとは施工のことをいい、コンクリートの水分量が多いほどスムーズに型にはまるので施工がしやすくなります。
しかし水分が多すぎると今度は強度低下につながってきてしまいます。
スランプ値(流動性)を調べることによってコンクリートの作業のしやすさや強度についての品質がわかってきます。
最後にベース打設の施工手順についてです。
サン工房スタジオではまずリブ(地中梁)と呼ばれる部分から生コンを打っていきます。
コンクリートには主に3つの場所があり、
基礎の脚部分の〝リブ(地中梁)〟
床といわれる場所の〝ベース(スラブ)〟
そのベースの上に立ち上がっている〝立上がり〟
この三点があります。
リブとベースは一緒に打設を行うのではなく、
このように(↑)リブ部分を先に打設し、
次にベース部分を打設していきます。
リブの部分を回ってコンクリートをベース下まで打設してから、ベース部を端から所定の高さまで打設します。
こうすることによって、コンクリートが硬化していく過程で、リブがあるところとないところの沈下や収縮の違い
によるクラック(ひび割れ)をおこしにくくする意図があります。
最後に打設した場所からコンクリートの高さを調整しながら、押さえていきます。
表面をしっかり押さえることで、ひび割れがないより密実なコンクリートになると同時に綺麗に仕上がります。
今回は、打設完了後すぐと、表面に水分が少し減ってきた2時間後ぐらいの2回しっかりと押さえました。
そして最後に表面をしっかりと押さえる作業が終わった後、夜間凍結がしないようにシートを全面に被せました。
一日かがりの大変な作業でしたが、基礎は家にとって、本当に大切な部分ですので、丁寧に作業をしてきました!!