岐阜県可児市で木の家完成【行雲流水の家(設計編)】~設計日記- 其の16~
岐阜県可児市の「行雲流水の家」のお引渡しが無事に終わりました。
今回のお施主様とは、令和元年の7月に浜松のサン工房に来られて以来ですので、約2年半のお付き合いになる訳ですが、
まだ弊社の存在すらない時で、サン工房が愛知に新しく出店するか決まっていない時からのお付き合いですので、
本当に今回無事にお引渡しが出来て、感慨深く思います。
まずは、そんな私たちに設計と施工を依頼してくださり、いつも応援してくださったお施主様に感謝したいと思います。
お引渡し日に撮影したリビングダイニング空間
これからこのブログで、弊社の第1棟目となる「行雲流水の家」への思いを綴る意味合いで、数回に分けて、「行雲流水の家の設計~施工を振り返っていきたいと思います。
お施主様はサン工房を知ったのは、「NIWA」という雑誌に浜松にある「まるたけ堂」さんというカフェの庭が掲載されたのを御覧になられたからとのことでした。
よって当初は、素敵な庭が見れるカフェを開きたいというご希望でしたが、最終的には3世帯同居の家に建て替えるという計画になりました。
設計前に描いていただいた設計ノートをもとにご要望とコンセプトをまとめました。
まずはどの場所に建物を配置し、外部との関係性や、大まかな間取りを検討するゾーニングから始めました。
最初は1/200のスケールで少しずつまとめていきます。形と間取り、大きさ検討を同時進行で行いました。
一番
たくさんスケッチを描いて検討し、まとまってきたら、お施主様に見ていただくプレゼンの作成です。
最初のご提案は、屋根か連なる外観で、いろんな場所からいろんな庭が見れるような家でした。
リビング空間のパースです。大きな窓から見る庭は完成した家にも引き継がれています。
1案目をたたき台にして、いろんなお話しをしていく中で、もう少し規模を小さくしてご提案することになりました。
大きな屋根と軒が特徴で、一見すると平屋にも見えるような外観をご提案しました。
模型でもしっかり形を確認しました。この形が実現できると思うととてもワクワクしたのを思い出します。
矩計図で部屋の空間の高さや、軒の高さを綿密に設計しました。
「行雲流水の家」はこのような設計を経て完成しました。
設計期間は約1年でしたが、お施主様ととても楽しい時間を過ごせました。
次回は「行雲流水の家」の着工から完成までを振り返りたいと思います。