岐阜県可児市で木の家をつくる【「行雲流水の家」セルローズファイバー断熱施工完了】~現場の風景-其の26~
岐阜県可児市で施工中の「行雲流水の家」は先日、セルローズファイバー断熱の施工が完了しました。
セルローズファイバーは木質系繊維でできた断熱材で、主な原材料は、新聞の古紙を破砕してできたものであるため、
エコロジーな断熱材と言われています。
紙ですので、火災が心配になりますが、ホウ酸を添加してあるので、燃える事はありません。
更にそのホウ酸の作用で、防虫作用がありシロアリ、ゴキブリ、ダニ、等を寄せ付けず、カビが繁殖する事もないと言われています。
また湿気を吐いたりと、呼吸する断熱材として、温熱環境だけでなく、室内環境を快適にする断熱材として支持されてきました。
最近では、壁体内結露に対する非定常計算という時間軸も加味した結露計算において、熱容量が高いことによる熱伝導の時間差で
夏型の壁体内結露なども起こりにくいという計算結果も出ており、非常に優れた断熱材であるということもわかってきています。
「行雲流水の家」では屋根と壁に断熱材にこのセルローズファイバーを吹きました.
毎日の暑い中、現場で施工している大工さんも、この断熱材を吹く前と後では、現場の中の暑さと湿気が大きく変り、働きやすく
なったと言っています。
コストについては従来のグラスウール類に比べ、少々UPしてしまいますが、断熱性能だけでなく、
雨音なども軽減効果もありますので、検討してみてはいかがでしょうか。