【感性に響く家】~木の家設計作法-其の525~
「「住宅は住むための機械である」はコルビジェの言葉。
確かに住宅には、生活しやすい間取りやスムーズな動線といった合理的か形態やら、
耐震性、耐久性、断熱性などの機能的な性能が求められます。
しかし、住宅はオフィスや工場ではありません。
私たちの考える家は、安心感や快適や癒しといった精神的充足を得るための「日々の暮らしの器」です。
だからこそ住宅には合理性や機能性だけでなく、空間の表情、雰囲気、佇まいといった
「心」が動くような美しさ・心地よさを持てるような感性に響く家です。
五感にやさしく響き、住む人の心を豊かにする空間です。
◆ 感性に響く家の設計
1.自然素材のぬくもりを活かす
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木、土、石、和紙など、本物の素材が持つ質感
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経年変化も魅力を存分に生かす
2.光と影の美しさの演出
・自然光、障子越しのほのかな光、夕方の陰影など、光が空間に表情を取り込む
3. 季節の移ろいを感じる設計
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庭や窓から見える緑、風の通り道、花の香り、虫の音など、四季を取り込む工夫
4. 余白や静けさを活かす
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物を詰め込みすぎず、空間に「間」や「余白」を持たせる
5. 手仕事の温かみ
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左官壁、木工、陶器の照明など、職人の手仕事を活かす
6. 音や香りの心地よさ
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無垢の床の足音、薪ストーブの炎の音、木の香り、畳の香りなど、目に見えない心地よさの追求
私たちは上記のような観点から感性に響く家の設計をしていきたいと思います。
サン工房・スタジオ代表:袴田英保
「燈灯の家」(やさしい板張りの家・猫と暮らす家) 詳しくはこちら