【性能向上リフォームのすすめ】~木の家設計作法-其の520~
性能向上リフォームのすすめ
昭和の高度経済成長時の日本は、住宅を数多く建てることが国の施策とされ、一戸建ての家を新しく建てることが庶民の目標でもあり憧れでもありました。
しかしながら、少子化による人口減少の時代に入り、経済成長も鈍化した現代の日本では、家は余っている状態で空き家問題なども発生しています。
かつての絶対的な新築指向は無くなり、今ある家を利用するリフォームやリノベーション市場は今後も大きく拡大していくことは想像に難くありません。
そのような社会状況や住宅事情の中で、私たちサン工房・スタジオも工務店として、地域に残された家を価値あるものとして再生し皆さんに住んでいただけるような、
性能向上リフォームを推奨していきたいと思います。
住まいをもっと快適・安心・省エネに
1. 性能向上リフォームとは?
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住宅の断熱性、気密性、耐震性、耐久性、省エネ性能などを高めるためのリフォームです。
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「見た目のリフォーム(内装や設備更新)」ではなく、建物の基本性能を改善することが目的です。
2. なぜ性能向上リフォームが必要か?
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築年数の経過による劣化
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省エネ基準の変化に伴う断熱・気密の見直し
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家族構成やライフスタイルの変化
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ヒートショック防止や夏冬の快適性向上
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災害に備える耐震性アップ
3. 性能向上リフォームのメリット
項目 | メリット |
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快適性 | 冬暖かく夏涼しい住まいに |
光熱費削減 | 断熱・省エネ設備で電気代・ガス代が減少 |
健康への効果 | 結露やカビの減少によるアレルギーや喘息のリスク低下 |
安全性 | 耐震補強により地震への備え |
資産価値 | 住宅の価値が高まり、将来的な売却や相続時にも有利 |
4. 具体的なリフォーム内容(例)
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外壁や屋根の断熱補強
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サッシの交換や内窓設置による断熱・防音向上
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断熱材の入れ替え
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耐震補強工事(基礎補強、筋交いの追加)
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高効率給湯器や太陽光発電、蓄電池の導入
5. 補助金・助成制度の活用
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国や自治体の補助金制度(例:こどもエコすまい支援事業、長期優良住宅化リフォームなど)
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補助金を受けることができるタイミングを見て工事をすることでお得に改修できる
6. まとめ:賢く、安全に、未来に備える
性能向上リフォームは、今の暮らしを快適にするだけでなく、将来への投資にもなり得ます。
いかがでしょうか。
建て替えをお考えの方も一度私たちのような設計士に性能向上リフォームの相談をしてみてはいかがですか。
様々な経験と専門知識をもとに様々な角度から最適な選択ができるよう、アドバイスをさせていただきます。
サン工房・スタジオ
代表:袴田英保
「想蘊の家」(耐震改修の家・想いを残す家) 詳しくはこちら