岡崎市の木の家設計事務所からの提案【広がり間取り】~木の家設計作法-其の425~
以前、故吉田桂二先生の木造建築学校で勉強させていただいたことがあります。
先生の設計の考え方やノウハウ全てがとても勉強になりましたが、
その中でも特に印象に残っているのは、
リビング、ダイニング、キッチンスペースそして階段または吹き抜けを、
なるべく一体にして、大きくまとめる「広がり間取り」を考えるということです。
「風光る平家」(ガレージのある平屋・コの字の平屋) 詳しくはこちら
今ではリビングダイニング空間を広く取ることは、
普通に当たり前となってきた日本の住宅の間取りではありますが、
以前の日本の家は、居間とダイニングである茶の間と客間である座敷が、
別々の空間でつくられていることが多かったので、
吉田先生は「広がり間取り」という名前をつけて、
いつもいる場所、普段の生活を優先にした
現代の日本人の生活に合った家を先駆けて提唱していたのだと思います。
そして今、時代が変化しつつある中で、家は家族それぞれの活動の場にもなりつつあります。
よって、吉田桂二先生の「広がり間取り」の中にも、
それぞれの居場所をつくることも要求されてくるのかもしれません。
私たちは、これからも、家族のつながりを感じられる
現代の「広がり間取り」をご提案していきたいと思います。
サン工房・スタジオ
代表取締役 袴田英保
「悠悠閑閑の家」(土間とダウンリビングの家・大屋根の家」